「尻の穴どう呼ぶか問題」からわかる、1対1議論の限界について解説するよ
こんにちは、山口むつおです。
先日、妻と尻の穴の呼び方について議論になりました。
きっかけは妻が電気グルーヴの「モノノケダンス」でぼくの尻をテーマにした替え歌を歌った事でした。
「暗いけつの穴 物の怪がダンス♪」
ぼくも妻に合わせて歌いました。
「毛もじゃの肛門 物の怪でヤンス♪」
2番です。モノノケダンスの2番の替え歌を歌いま
ウェイト。待ちなよ、まだブラウザを閉じるのは早くない?
まあもうちょっと聞いていきなさいよ。
嬉しくなった妻が「暗いけつの穴 物の怪がダンス♪」と何度も歌うもんで、
いやいや嫁よと。けつの穴けつの穴、品がないぞと。汚い言葉ばっかり使って、なんだと。そのようにぼくは抗議したわけです。
ちなみに話しておくと、ぼくはケツ毛がとんでもなく濃い。胸毛やギャランドゥが濃いわけではないんですが、ケツ毛だけは濃い。大学時代に友人たちと「ケツ毛トーナメント」という統一戦をやったことがあるんですが、シード枠だったからね。この意味わかる?「有象無象が」「このぼくに」「挑むトーナメント」ってことですからね、この大会自体の意味が。あとスネ毛も死ぬほど濃いです(^ ^) 〜終〜
それを聞いた妻のほうも、なんだと。
肛門のほうが呼び方として汚いじゃないかと。けつの穴のほうが言い方として品がある。勝手にそちらの価値観を押し付けるなと。このように言うのです。
もうこうなったら仕方ありません。徹底抗戦の構えです。
「肛門のほうが品のある言い方だ。wikipediaでも肛門で載ってるし、医学用語でもある。病院に書いてある肛門科は、みんな品がないとでも言うのか。」
「けつの穴はみんなが親しみを込めてつけた俗称。だからけつの穴のほうが柔らかい印象で良い印象をあたえるのよ。」
「いいや肛門だ。」
「いいえ、けつの穴よ。」
「肛門。」
「けつの穴。」
なかなか議論は決着しません。
1対1議論の限界とは
うどんとそばのどちらが美味いか、という話であなたが誰かと議論になったとします。でもこれって個人の好みの問題なので、なかなか決着できるものではないですよね。
先ほどの「尻の穴どう呼ぶか問題」についてもそうです。結局双方の感じ方の違いなので、決着が難しいのは納得できます。
しかし、もしこの議題が「殺人は法律で認められるべきだ!」というものだとどうでしょうか。
「いやいや、殺人なんてダメに決まってるだろ!」と、きっとあなたは言うでしょう。
「殺人はアリだ!」
「いいや、殺人はナシ!」
「アリ!」
「ナシ!」
不思議なことにこの場合でも議論は平行線になってしまいます。常識的に考えて相手のほうが絶対的におかしいにも関わらず、です。
それもそのはず、議論の場に2人しかいないなら、相手がどんなにおかしな事を言っていても形勢は五分五分にしかならないのです。
Win-Winにしたい人が議論に負けてしまう状況はおかしい
よく「大事な事は2人だけで話し合うべき」というような事を聞きますが、ぼくはそう思えないんですよね……。先述の1対1議論の限界について書いたように決着がつかないってのもあるんですけど、もしこの議論に決着がつくのであれば、それは譲歩する気持ちがあるほうですからね。
物事をより良くするための解決方法ってお互いの譲歩できるポイントを探っていく事でなるべくWin-Winに近づけるのが正しいと思ってるんですが、なんとかお互いの解決の糸口を見つけたいAさんと、無茶苦茶な理屈をこねて全く譲らないBさんが議論になって、ただただAさんが折れなければならない状況っておかしいと思うんですよね。
さっきの殺人の議論で言うと、「じゃあ半殺しまでなら……」ってなるのおかしくないですか?
なのでぼくは、大事な議論こそ中立的な第三者が議論に介入すべきだと思っています。そうすればAさんも「あれ?もしかして自分の言ってる事っておかしいかな?」と気づく事ができるし、逆に自分がおかしい場合も気づくことができるし。
そして「尻の穴どう呼ぶか問題」の決着へ
ずいぶん話が大きくなってしまいましたが、尻の穴どう呼ぶか問題のその後。
あえて決着をつけるため、ぼくは妻にTwitterのアンケート機能を使って聞いてみようと提案。妻もそれを承諾。質問文面を確認し合ったうえで、決着はフォロワーのみなさんの手に委ねられる事になりました。
どちらが正しいという事はわかりませんが、どちらの感覚がより一般的か、という事はわかるはずです。
呼び方として"汚い"と思うのはどっち?
— 山口 むつお (@e_yamaguchi) 2015, 12月 14
おらきたああああああああああああ!!!!!!!!!やっぱそうでしょうよ!!!!!!!!!!!!けつの穴なんて言い方がいいわけないっつぅのっ!!!!!!!!!!!!やっぱり肛門でしょがあああああ!!!!!!!!!!!
肛門最高ォォォォ!!!!!!!!!!!!!!
肛☆門!!肛☆門!!肛☆門!!肛☆門!!肛☆門!!肛☆門!!
……
しかしここで妻から物言いが入ります。
「私は替え歌前提で話をしている、前後の歌詞も含めたうえでの質問でないと意味がない」と。
いやいや。
そこは論点じゃないから。ぼかぁ「けつの穴」って呼び方が汚いって言っただけだから。
だって歌詞を見比べてみてみ?
「暗いけつの穴 物の怪がダンス♪」
「毛もじゃの肛門 物の怪でヤンス♪」
肛門のほうの歌詞、ケツ毛がはみ出しちゃってるじゃん。
負けるから。それ100%負けるから。まぶたを閉じてこの2つの情景を比べてみ?肛門のほう、もっさりケツ毛がはみ出してるから。その後出しジャンケンはナシじゃない?
モノノケダンスの替え歌として“汚い”しゴロが悪いのはどっち?
— ゴリラ性欲嫁 (@isodine) 2015, 12月 14
ほら負けたじゃん。当たり前じゃん。そんな勝負はナシじゃん。しかもゴロの件まで追加されてない?この情報が追加される件については、おれ確認してないから。ノーゲーム。これ完全なノーゲームだわ。OK?ノーゲームな?
そういうわけで?全然悔しくないし?完全に自分が有利なように調整された?そんな勝負をしたところで何も意味もないっつーか?
前提を隠すことで情報を操作する悪しき例。 https://t.co/FPR2hvY8k5
— ゴリラ性欲嫁 (@isodine) 2015, 12月 15
言い過ぎじゃない?
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