「困ったときのベタ辞典」、アイディアを出す時にちょうどいい本だった話
こんにちは、山口むつおです。
最近「困ったときのベタ辞典」という本をよく読んでいます。読んでいますというか、使っています。それがコンテンツのアイディアを出す時や発想力を養うのによさげだったという話です。
Amazonでは残り1冊しかないみたいなので、興味のある人はお近くの書店か古本屋で探してみてください。
この本の何がすごいかと言うと、この世に存在する「ベタな事」がカテゴリごとに整理され、用例までついている点です。例えば恋愛に関することで言うと…
■フォークダンスは好きな子の前で音楽が終了する
【ふぉーくだんすはすきなこのまえでおんがくがしゅうりょうする】(それが定め語)好きな子の手が触れる。それだけで、手に汗握ってしまうお年頃の少年たち。フォークダンスは、公然とそんな柔らかい女の子の手を触ることが出来るチャンスである。今か今かと好きな子の人数を目で数えるが、あと一人というところで音楽は終わってしまうというベタシチュエーション。
『用例』
体育祭も終わりに近づいた。
夕焼けが校庭を染める頃、フォークダンスが始まった。隆男:(あと3人・・・)
音楽が終わりに近づくのがわかる。
隆男:(美紀ちゃんまであと1人・・・)
目の前に美紀の手が・・・・すると、音楽が止み…美紀は、走っていった。
…といった感じです。公式ブログのほうから引用させていただきました。読むだけでも面白いのですが、何かアイディアを出す時のヒントにもなってくれます。
以前に(はてなブログへの引っ越し前なのでURLかわっちゃってるけど)、「ブレストで詰んだ時に楽勝でアイディアを出す方法」というエントリーを書いた事がありました。以前に日本ディレクション協会さんのイベントで発表したやつです。"1分くらいの手ぶらのライトニングトーク"というルールを聞いてなくて、当日は説明に5分くらいかかるスライドを持ち込んで運営のみなさんに死ぬほど迷惑かけたやつです。
「アイディアとは何かと何かの掛け合わせだから、掛け合わせる要素をいっぱい思いつくとネタは出しやすくなる」という内容なのですが、このベタ辞典の中にも掛け合わせの要素となる「ベタな事」がいっぱい書かれています。これ意外と便利。
ベタな事って世の中の共感値が高い事(=あるある)なので、この要素を加えてアイディアを練っていくと、自然と共感値の高いネタになっていく事が多いです。仕事でコンテンツや記事のアイディアを出さなければいけない事が多い方は、一度読んでみてはどうでしょうかと思う次第です。2010年の本だから、若者には通用しないあるあるもたくさんあるかもしれないけど!
ちなみにさっきAmazonの本カテゴリで「アイディア」で検索しみたら、1番上にこの本が出てきました。これもしかしてアイディアの権化ってこと?レビューで評判がよさそうだから読んでみよっと。
- 作者: ジェームス W.ヤング,竹内均,今井茂雄
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 1988/04/08
- メディア: 単行本
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