千葉市長とシムシティで対決の記事、裏方の話
こんにちは、山口むつおです。
先日オモコロで公開されたこちらの記事。
これの裏方をやっていました。
おかげさまで評判は上々、というかPR記事としてはオモコロ史上初の数値を叩きだしました。(1.4万ツイート、1.2万いいね、1766はてブ。2015年9月9日現在)
いや〜〜〜マジで…マジで当たってくれて安心した…。今回はこちらの記事が世に出るに至る経緯と、ちょっとだけ挑戦した事なんかを順を追ってご紹介したいと思います。
「元市長 VS 市長選に落選した人」というネタも出ていた
企画を考える段階でヨッピーさんを含めてブレスト。シムシティって「市長になって街を作る」というゲームなので、おのずと「本職の市長がプレイしたら、うまいのかな?」というアイディアが出てきます。どストレート。経験上、商材にしっかりとしたコンセプトがあるほど、あまり奇をてらわないストレートな企画がハマってくるように感じます。
※この時点では元市長と市長選に落選した人に対決してもらおう、という案も
今回実現した企画の他に、「元市長と市長選に落選した人がシムシティで対決」という案も出ていました。これもおもしろそうですけど、「果たして市長経験者はシムシティがうまいのか」「市長選に落選した人はシムシティが下手だったりするのか」「落ちた人は市長の事をどう思っているのか」など、結構気になる話がいくつもあるのでとっ散らかりそうな雰囲気がありますね。
場合にもよりますが、基本的には一言で言い表す事ができるコンセプトが1つだけ、という企画のほうがユーザーさんには受け入れられやすいです。あんまりいろいろ詰め込んでも、ユーザーさんの多くはそこまで頭のキャパをこっちに回してくれません。
現役市長がダメだった場合もありえるので、「現役市長 VS ヨッピー」→「元市長 VS 市長選に落選した人」→「都市計画の専門家 VS ヨッピー」という候補の順番でアタックをかけていこうと考えていました。
ちなみにYPというのは弊社内でのヨッピーのかっこいい呼び方です。
許してくれそうな市長がいいよね…
企画が決まれば、今度は誰に出演をお願いするかです。市長ってめちゃくちゃ偉いので、なるべく変な事を言っても怒らなそうな人が良いな…と思っていました。調べていると、Twitterでの情報発信が多く、若くして市長になった千葉市長にアタックをかけてみようと決まりました。
※なんと31歳の若さで千葉市長に就任しています
ちょっとだけくだけた企画書を出そう!
とにかく企画を説明しない事には話が進みません。ここで、どうやったら興味を持ってこの企画に参加してもらえるかを考えてみました。
クライアントにお堅い印象があるほど資料にも気を使うわけですが、今回はあえてちょっとくだけた、いつも通りの言葉の言い回しで資料を作成しました。
※実際に提出した企画書の一部。
市役所の方々は普段、きっちりした資料ばかり見てるだろうから、ちょっとゆるいほうが印象に残りやすいはず…ってね…!あとそのほうが企画の内容がわかりやすくなるんですよね。ガッチガチに堅い言葉で書くと、こういう企画の場合はそれだけでつまらなそうに見えちゃうし。
結果的には、この読みがうまくハマってくれたようです。はぁ〜〜〜〜、よかったぁ〜〜〜〜!!!
サンダルで現場入り
撮影当日、ヨッピーさんは「記事的にはこれくらい失礼な感じがうけると思うねん」と、サンダルで現場にやってきました。
「撮影の時だけ履き替える」という選択肢はなかったのかな?と思いましたが、普段短パンでどこの打ち合わせにでも行く僕も人のことは言えません。ちなみに秘書の方によると「サンダルでこの会議室に入った人間は初」とのこと。
ちなみに記事の中で多少失礼な感じで振る舞っていましたが、そのほうが読み物としては良質なものになる気がしています。千葉市長という偉い人に対して親しみを感じながら読むことができるからです。ただしこれが実現できるかどうかは、お願いするこちらのキャラももちろんあるのですが、何より「千葉市長と千葉市役所の方々の器の広さ」と言わざるを得ません。
はぁ〜〜〜〜、怒られなくてよかったぁ〜〜〜〜!!!
アプリの宣伝もモリモリ入れるよ
今回、いつもオモコロで手がけているPR記事と違った点は記事の最後に「シムシティBUILDIT」の宣伝をモリモリ入れまくった事です。3〜4スクロール分くらい入れてみました。
多分オモコロで、どストレートにこんなに長い宣伝を入れたのは初。これは僕にとって小さな挑戦でした。
だいたい宣伝をズコーンと入れると、読んでいるユーザーさんに嫌われる傾向があるのですが、今回はね…うまくマッチする気がするし、ちょっと試しにやってみようかなって。
以前に「ユーチューバーが商品の紹介をするととんでもなくコンバージョンする」という話を嘘か真か聞いた事があったので、記事から広告へスムーズに移行していくように調整を入れてみました。その繋ぎになったのが、ヨッピーさん本人がゲームをやってるシーンです。
そもそも彼、マジでやり込んでいたので説得力もあったんじゃないかと思います。
↑あとはちょっとした冗談を紹介テキストに盛り込んでみたりもしました。
物理的な話をすると、広告のバナーは記事を読み終わった直後にあるものが最もクリック率が高くなります。なのでこの理屈に当てはめると、記事本文中よりも、最後にしっかり訴求をし直したほうがコンバージョンはしやすくなるはずです。(もちろん記事自体が商材とリンクしている事も大切です)
この効果も手伝ったのか、一般的なPR記事に比べてかなり良いコンバージョン率を出すことができました。はぁ〜〜〜〜、よかった〜〜〜〜!!!
おもしろコンテンツと広告を最適な形で融合していく…という方法論は、今後自分のテーマとしてこれからももっと模索していこうと思った次第です。
まとめです
※マジで楽しかった撮影現場
これほど良い感じでオモコロもシムシティも千葉市も良い感じにPRできた「三方良し」な記事でしたが、1番の勝因は、それぞれが持っているコンテンツとしての潜在能力が高かったからです。シムシティをプレイしてみりゃマジで面白いし、千葉も行ってみればマジで良いところ、千葉市長のモノの考え方はマジで興味深い…といったところです。無理やりPRの形にしたものって、どこかに無理が生じるから…。
以上!そういうわけで、 今後もがんばっていかんとなと思う所存です。それでは。
▶お仕事のご依頼はバーグハンバーグバーグのお問い合わせまでお願いします。